2019年 09月 02日
絶対に損をしたくない人のための投資の基本②
こんにちは!
にいがた確定拠出年金相談センター ファイナンシャルプランナー/DCプランナーの小川です。
今回は絶対に損をしたくない人のための投資の基本の第二回目のテーマでお伝えします。
先回お伝えしたことは複数の投資先に、長い目で見て投資をしましょうということをお伝えしました。
一つの会社ではなく世界中の何百、何千という会社に、一つの業種ではなく複数の業種に、一つの国ではなく複数の国に、株式だけでなく債券等他の資産にも分散して投資をすることで上がった下がったを繰り返しながらも世界経済の成長に伴い資産も増えていくということをお伝えしました。
しかし、まとまった大きなお金を投資するのってなんだか怖いと思われる方も多いのではないでしょうか?
また、日々上がった下がったを繰り返す相場の中で、ついついタイミングを気にしてしまって投資できないという方もいらっしゃることかと思います。
タイミングを気にしてしまうのは人間の心理として仕方がありません。
実際、私も少しまとまったお金を動かす際には小さな値動きを気にする必要はないことはよくわかっているにも関わらずやはりちょっとした相場の動きを気にしてしまいます。
そんなときにオススメな方法で、しかも高値で買ってしまうのを防ぐことができる方法が
コツコツ積立投資
です。
投資というと、大きなまとまったお金を一括で行うイメージが強いですよね。
しかし、例えば毎月1万円ずつなど、少額をコツコツ積み立てるように投資し続けるという方法もあるのです。
その効果を見てみましょう。
例えば、こんな値動きをする株があったとします。
1年目 10000円 (1株あたり)
2年目 8000円
3年目 6000円
4年目 4000円
5年目 2000円
6年目 3000円
7年目 4000円
8年目 5000円
9年目 4000円
10年目 5000円
さて、もしも100万円の元金があり、1年目に一括で投資をして、10年後に売却した場合、あなたの資産はどうなっているでしょうか?
何株買ったか? : 100万円 ÷ 1万円 =100株
売るときの価格 : 100株 × 5000円/1株 = 50万円
株式の売買にかかわる手数料や税金を計算しなければ、株価が半分になってしまっているので一括で投資をした場合は100万円が50万円になってしまっていまうよね。
では、今度は毎年10万円ずつ、10回に分けて買っていたらどうなるでしょうか?
1年目 10万円 ÷ 1万円 = 10株
2年目 10万円 ÷ 8000円 =12.5株
3年目 10万円 ÷ 6000円≒16.67株
4年目 10万円 ÷ 4000円=25株
5年目 10万円 ÷ 2000円=50株
6年目 10万円 ÷ 3000円 ≒33.33株
7年目 10万円 ÷ 4000円≒25株
8年目 10万円 ÷ 5000円 = 20株
9年目 10万円 ÷ 4000円 ≒ 25株
10年目 10万円 ÷ 5000円 =20株
何株買ったか? : 237.5株
売るときの価格 : 237.5株 × 5000円/1株 = 1,187,500円
買い始めてから価格は半分になってしまっているのに、投資した100万円は減るどころか増えてしまっています。
株価等の相場はいつが買い時、いつが売り時という正解はだれにもわかりません。
たとえ専門家であっても意見が真っ二つに割れることもあり、正解はだれにもわからないものです。
だからこそ買うタイミングを狙うのではなく、毎月高いときも安いときも一定額ずつ、少しずつ購入していくことでこの計算例の1年目のように高値で一括で投資をしてしまう危険性を回避することができ、このように価格が半分になってしまっても資産が増えていることもあります。
この買い方を
ドルコスト平均法
と言います。
最近は積立NISAやiDeCoなど、毎月一定額ずつ投資信託を購入する制度が話題になってきていますが、常に変動する相場に対し一定額ずつ投資をしていくしくみはこのドルコスト平均法そのものですね。
長期分散投資に加え、タイミングの分散をすることでこのように投資リスクを抑えることもできます。
そして、この長期分散投資とタイミングの分散は実は金融庁が公式のHPを作って公開している方法でもあり、イギリスやアメリカでは義務教育で習う方法ともいわれています。
先回と今回をまとめた内容がこちらに記載されていますのでぜひご覧になってみてくださいね。
by loop401k_f46
| 2019-09-02 10:56